INDEX
本日から始まります、神戸マイクロキャンバスプロジェクトの出品作品をご紹介します。
大丸京都店アートサロンESPACE KYOTOで出品させて頂いた黒猫をモチーフに居した作品「うつろい」からのスピンオフ作品です。

とても小さい作品です。(3㎝×2.5㎝)ピンバッチになっていますので、色々なところに飾って頂けます。
ちょっと制作工程とともにご紹介しますので小ささを実感してみてください。


上記の写真で少しでも大きさが伝われば幸いです。
是非会場でさがしてみてください。
「神戸マイクロキャンバスプロジェクト」につきましての詳細は以下ご参照ください。
「神戸マイクロキャンバスプロジェクト展示販売会 2021 In 六甲ミーツ・アート芸術散歩」に私も作品を1点出品させて頂いております。
「マイクロキャンバス(3㎝×2.5㎝のキャンバス)」を使った、神戸マイクロキャンバスプロジェクト展示販売会には昨年も参加させて頂きました。
また「ココロに響くアートをお届けします」展では各作家がマイクロキャンバスを活用する形で関わらせて頂きました。
今年は六甲ケーブル山上駅で開催されます。


・会期:令和3年10月22日(金)~10月24日(日)
11:00~17:00(初日のみ12:00~)
・会場:六甲ケーブル「六甲山上駅」(神戸市灘区六甲山町一ケ谷1‐32)
※会場が荒天の場合は、10月29日(金)~10月31日(日)に延期
私は黒猫を描いた作品を出品しています。
是非探してみてください。
明日以降、本サイトにて作品画像もアップさせて頂きます。お近くにお立ち寄りの際は御高覧頂けましたら幸いです。
詳細は以下ウェブサイト・インスタグラムページをご参照ください。
昨日を持ちまして、京都大丸 6階 アートサロンESPACE KYOTOでの展覧会「枕草子にみる悠久の轍 安冨洋貴・山名しおり二人展」会期終了しました。
新型コロナウィルスのワクチン接種が進み、少し感染拡大が収まりつつある状況ではありましたが、厳しいご時世の中、会場へ足をお運び頂いた方々ありがとうございました。
またSNSやウェブを通して気にかけてくださった方々、本当にありがとうございました。
私自身としては、1年半から2年ほどかけて、ずっと様々なことと並行しながら精一杯、取り組んできた作品を展示させて頂きました。
ご高覧頂きました皆様を始め、この度の展示を支えてくださった方々、アートサロンESPACE KYOTOのスタッフの皆様、そしてご一緒させて頂きました安冨さん、本当に感謝しております。
絵を描く作業は孤独な作業ではありますが、展覧会や作品を発表させて頂くということは決して一人ではできないことであること、支えてくださる方々、様々な出会いの中でできることだと改めてこの度の展示を通して実感しております。
皆様、ありがとうございました。
また、しっかりと自分の足元を見て日々頑張っていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

本日展覧会最終日となりました。あっという間の1週間でした。
本日は最終日のため、ご覧いただけますのは大丸京都店の営業開始時間10時からですが、展覧会は17時閉場となります。
次の展示替えのため、17時以降は覧いただけませんので、くれぐれもご注意ください。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

今回の展覧会では、それぞれの最大30号サイズの作品を展示しています。
その作品をご紹介します。
安冨さんの30号スクエア作品「Loophole」

「Loophole」の作品の対応文は以下です。
【218段 月のいと明きに】
月のいと明き(あかき)に、川を渡れば、牛の歩むままに、水晶などのわれたるやうに水の散りたるこそ、をかしけれ。
(現代語訳)
月がとても明るい夜に牛車で、川を渡ると、牛が歩くのにつれて、まるで水晶が割れたように水しぶきが散っていく、何とも素敵だ。
Loopholeとは直訳すると、抜け穴。抜け道。逃げ道等々です。
また壁などにあけた小穴、 通風・採光に合わせて使われることもあるようですね。英語の細かなニュアンスは正直なところ私は勉強不足で分かりません・・・。
しかしながら、上記の一文を選択された安冨さんの思い、また作品の印象から、私は抜け道のようなひっそりとした場所をイメージしながらも、ちょっとした小穴のような隙間から覗いた先にあった風が通る場所、またふと上から射した光の反射を合わせてイメージしました。
私は在廊中、会場で拝見していると、自分がもしこの作品の世界に入ることができるならば、ずっと隠れていたいような、秘密の場所のような・・・。そんな気持ちになりました。
次は私の30号Pサイズの作品「朝に去る色」です。

「朝に去る色」の作品の対応文は以下です。
【240段 雲は白き】
雲は白き。紫。黒きも、をかし。
風吹くをりの雨雲。明け離るるほどの、黒き雲のやうやう消えて、白うなりゆくも、いとをかし。「朝に去る色」とかや、詩(ふみ)にも作りたなる。月のいと明き面に薄き雲、あはれなり。
(現代語訳)
雲は 白いの。紫。黒い雲のもいい。風が吹く折の雨雲もいい。
夜が明けはなれるころの、黒い雲がようやく消えて、あたりが白んでゆく風情も、とてもおもしろい。「朝に去る色」とか、漢詩にも作ってあるようだ。月のとても明るい面に、薄い雲というのもしみじみとした趣がある。
これは身近な京都の風景です。下は水路が流れています。ずっと描きたいと思っていた場所の一つです。ふとした時に見つけ、何度も訪れました。
まず、この作品は「描きたい場所」があったのですが、作品にしていく過程では枕草子の一文、特に「朝に去る色」という表現に惹かれ、何とか絵にしたいと思いました。夜明けのことを「朝に去る色」と表現した清少納言の言葉の巧みさ。
私は単純に「なんて豊かな日本語表現だろう!」と思いました。
「黒い雲」を絵の中に込めるために、水面にしっかりと深い青や濃い色を置き、表現しようと試みた作品です。
この2点は以下のように展示しています。

※只今準備中です

昨日より始まりました展覧会。展示風景を随時アップして参ります。
最初にDM作品の紹介です。それぞれ額装しておりますので、アクリルに映り込みがありますが、その点はご容赦くださいませ。
また、枕草子の一文との展示風景も掲載しますので、少しでも雰囲気が伝わればと思います。
まず安冨さんの作品です。

タイトルは「Nocturne」です。これに対する枕草子の一文としては以下を引用されています。
【26段(部分) 心ときめきするもの】
よき男の、車とどめて、案内し問はせたる。 頭洗ひ、化粧じて、香ばしうしみたる衣な
ど着たる。殊に見る人なき所にても、心のうちは、なほいとをかし。待つ人などある夜、
雨の音、風の吹きゆるがすも、ふと驚かる。
高貴そうな男が、家の前に車を止めて、使いの者に何かを聞かせにやった時。 髪を洗って化粧をして
、しっかりと良い香りが焚き染められてついた着物を着た時。その時には別に見ている人がいなくても
、心の中ははずんだ気持ちになる。
恋人の訪れを待つ夜は、雨の音や、風が吹いて建物を揺らす音さえも、あの人が来たのだろうかと思い
、驚き嬉しくて、胸が騒ぐものだ。
[Nocturne]は美術では「夜景画」、音楽では「夜想曲」の意味で使われますね。
ご本人ではないので、あくまで私の感想ですが「心ときめきするもの」の一文に対応されていたことを考え、作品を拝見していると、どことなくリズムや音の響きを感じ私は「夜想曲」のイメージを持ちました。クラッシック音楽で有名なノクターンが色々ありますね。皆様はいかがでしょうか。
次は私のDM作品です。

タイトルは「想う日」です。以下対応文です。
【27段 過ぎにしかた恋しきもの】
過ぎにしかた恋しきもの
枯れたる葵(あおい)。雛遊びの調度。二藍(ふたあい)、葡萄染(えびぞめ)などのさいでの、押しへされて、草子(そうし)の中などにありける、見つけたる。また、をりからあはれなりし人の文、雨など降りつれづれなる日、さがし出でたる。去年(こぞ)のかはほり。
過ぎさったころのことが恋しく思い出されるもの
祭りに使っていた枯れた葵。雛遊びの時に使った道具類。二藍や葡萄染めなどの切れ地が、押しつぶされて、本の中に挟まっているのを見つけた時。また、ふとした時に、かつて好きだと思っていた人の手紙を、雨などが降っていて手持ち無沙汰な日に、たまたま探し出した時。去年使っていた夏扇。
過ぎてしまったことを想うこと、それが日暮れ時に、ふとその一日のこと想う・・・そんなイメージと繋がり、この一文を選びました。私自身が枕草子の中で好きな一文でもあります。
実際は作品の前にこんな感じで展示しています。

色々な見方を楽しんで頂けたら幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
「枕草子にみる悠久の轍 安冨洋貴・山名しおり二人展」
2021年10月13日(水)~19日(火) 10時~20時 (最終日は17時閉場)
京都大丸 6階 アートサロンESPACE KYOTO (京都市下京区立売西町79)
電話番号 075-211-8111
以下は作家在廊予定です。
13日(水)10~15時(山名)
14日(木)17~20時(安冨)
15日(金)10~12時 ・ 16~20時(安冨)
16日(土)10~16時(安冨・山名)※山名12時~13時前後のみ不在
17日(日)10~16時(山名)
※ 途中、食事休憩等により席を外している場合がございます
こういったご時世ですので、急な変更もあるかもしれませんが、その際は本サイトにお知らせ、もしくはアートサロンESPACE KYOTOさんへお伝えしておくように致します。
展覧会の様子、展示風景をご紹介します。
展覧会入口からの様子です

展覧会案内板です。

展覧会に寄せての文章です。綺麗に掲示してくださいました。
文面は安冨さんと一緒に何度も推敲を重ねました。

最大サイズ、それぞれ30号の作品を展示しています。

また順次展覧会の様子はアップしていきたいと思います。
展示した作品の制作工程などは、会期が終わりましたら適宜準備中のものも更新していきたいと思っています。
いよいよ展覧会も明後日に迫ってまいりました。
今回はDM掲載作品を紹介したいと思います。
タイトルは「思う日」
もう一つ20号変形サイズでほぼ同構図の作品も出品しますが、その連作として制作しました。
先日の投稿にも記載した通り、着想は香川県高瀬の風景です。私の義母の故郷であるこの地を2度ほど訪れたことがあります。とても広く暖かい景色が今も忘れられず、これまでテーマとしていた遠景の作品に踏み込む一歩として描きました。その際の当時のスケッチも元にはありますが、足らない部分は私自身が毎年6月頃訪れる京都広沢の池の周辺でのスケッチで補いました。
これより少しずつ形にしていきました過程をご紹介します。
少しでも身近に感じて頂けましたら幸いです。


ここまではパネル6号Pパネルに張りこんで描いていましたが、もう少し広がりが欲しくなり、張り替えました。

私は意外と水分を多めに含んだ絵具で描いています。その染みも利用することがあります。

丁度同じ時期に他の作品も進めていました。並べながら考えることもありました。また古典などの作品からもヒントを得られるように図録をめくったりしていました。


スケッチを確認しながら、描き進めていきます。手前の道のラインも色々模索しながら決めていきました。

ほぼ完成の状態です。雲母という光る絵具なども空など色々なところに使いました。
【27段 過ぎにしかた恋しきもの】
過ぎにしかた恋しきもの
枯れたる葵(あおい)。雛遊びの調度。二藍(ふたあい)、葡萄染(えびぞめ)などのさいでの、押しへされて、草子(そうし)の中などにありける、見つけたる。また、をりからあはれなりし人の文、雨など降りつれづれなる日、さがし出でたる。去年(こぞ)のかはほり。
(現代語訳)
過ぎさったころのことが恋しく思い出されるもの
祭りに使っていた枯れた葵。雛遊びの時に使った道具類。二藍や葡萄染めなどの切れ地が、押しつぶされて、本の中に挟まっているのを見つけた時。また、ふとした時に、かつて好きだと思っていた人の手紙を、雨などが降っていて手持ち無沙汰な日に、たまたま探し出した時。去年使っていた夏扇。
この度展覧会でご一緒させて頂く安冨洋貴さんは香川県出身の作家さんです。
京都造形芸術大学大学院修士課程(現 京都芸術大学)の同窓生という繋がり、様々なご縁がありましてこの度、京都大丸 6階 アートサロンESPACE KYOTOにて一緒に作品発表をさせて頂くという機会を頂きました。
安冨さんは香川では教室を開いておられますが、なかなか京都で安冨さんの教室を受講できる機会は少ないと思うので、是非ご紹介をと思いました。
NHK文化センター京都で一日講座が開催されます。
この展覧会に合わせて企画された教室であるとのこと。貴重な機会だと思いますので、是非以下安冨さんのブログに詳細を記載されておりますのでご覧ください。
安冨洋貴NHK文化センター京都1日講座(安冨洋貴さんブログ)
「写真のように描ける鉛筆画 ~ネコを描く~」
10月14日(木) 13:00~16:00
「挑戦・基礎デッサン ~マグカップを描く~」
10月15日(金) 13:00~15:00
会期中の2回開催されるそうです!
偶然なのですが、今回の展覧会のDMに採用した私の作品のモチーフとしての風景は、香川県の高瀬の風景から着想を得ています。母の故郷なのです。
とても穏やかな景色が今も忘れられません。その思いを元に身近な景色も合わせてスケッチしながら制作しました。様々なご縁が繋がり、今回の展覧会ができますこと、本当に感謝しています。また会期が始まりましたらウェブサイトでもご紹介していきますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。
【只今準備中です】
テーマにしたい場所がありました。
ほぼ一年様々な季節に通って描くテーマを絞りました。普段は気になった景色から描き始めることが多いのですが、先に場所を決めて取り組んだのはこの作品が初めてでした。その工程を何度かに分けてご紹介したいと思います。

本ホームページにつきまして、私自身のプロフィールに一部誤字等が見つかりましたので、ひとまずトピックス欄にて訂正させて頂きます。
また年一回プロフィール欄も更新しておりますが、本年の分で反映されていない部分や卒業大学名の変更等もありますので合わせて記載しております。
プロフィールにつきましては、こちらをご参照くださいますようお願い申し上げます。(追記・訂正を太字表示しています)
山名しおりプロフィール2021年版
2003 年京都造形芸術大学大学院(現:京都芸術大学)修士課程修了。
制作活動とは別に 7 歳より約 17 年間、戸上和代氏にヴァイオリンを師事。
《主な出品歴》
2001 第 1 回佐藤太清賞展 福知山市長賞受賞 / 福知山市美術館(京都) 他
2003 東方の美(京都造形芸術大学(現:京都芸術大学)大学院企画展)/ 無名舎 / 京都
第 29 回春季創画展(同 04,05,07,11 ~ 15 年)/ 京都市美術館
第 30 回創画展(同 04,05,06,10 ~ 14 年)/ 京都市美術館・東京都美術館
2005 京展(同 10,11)/ 京都市美術館
2012 祇園祭によせて・・・扇子展出品 /Art Space-MEISEI/ 京都 ( 同 14 年・17 年)
2013 「春の調べ」展 / 数寄和 (東京)、数寄和大津
新鋭選抜作家展―日本画― /Art Space-MEISEI (京都)
2014 「秋の調べ」展 / 数寄和 (東京)、数寄和大津
新鋭女流作家五人展 / アートサロン ESPACE KYOTO(大丸京都店)
描く・育む・私の手 日本画展 / 一晴画廊 (京都)
2015 第 2 回続「京都日本画新展」 / 美術館「えき」KYOTO(同 16 年・17 年)
「伝わらないし、かみ合わない、けど。」/ 一晴画廊 (京都)
2016 新鋭画家 4 人展 constellation / アートサロン ESPACE KYOTO(大丸京都店)
宙の色、地の色。/ 一晴画廊 (京都)
2018 続京都日本画新展 × 京都茶寮コラボ企画展 /(JR 京都駅ビル内京都茶寮)
老子の道‐Tao- を描く / 一晴画廊(京都)
2019 京都日本画新展 in 二条城~ 100 人の画家・嵯峨野線を旅して~
/ 京都市 元離宮二条城(御清所および台所)
京都日本画家協会展第 7 期展 / 京都文化博物館(同 15 年・17 年出品)
2020 日本画家による扇子展 /Art Space-MEISEI (京都)
神戸マイクロキャンバスプロジェクト / モダナークギャラリー ( 兵庫 )
ココロに響くアートをお届けします / STORAGE GALLERY(旧 SANSEIDO GALLERY) ( 兵庫)
2021 SPOTLIGHT 展 (書店内におけるドローイング作品展示)/ STORAGE BOOKSTORE (兵庫)
その他グループ展等
《その他活動歴歴》
1999-2001 京都労働ニュース表紙画担当
2001 姫路市大塩「井野病院」にて病院内に壁画制作に参加
2012 「療育っていいな」(京都療育をよくする会著 かもがわ出版)扉絵及び挿絵制作
京都文教中学・高等学校へ作品寄贈
2015 印刷工業会会報誌 10 月号表紙採用
2017 勤務先 WEB サイトをデザイナーと共にリニューアル制作(解説イラスト等を担当)
2018 京都司法書士会企画親子法律教室オリジナル台本の挿絵制作(2019 年同チラシ等広報物制作)
京都市発達障害者センター「かがやき」にて自閉症スペクトラムの特性に合わせた合理的配慮について
保護者の体験をスライドで講演
老子の道 -Tao- を描く展において図録絵本をデザイナー、フォトグラファーの協力を得て制作
2019 ホームページ開設
かつてかかわった井野病院での病院壁画制作について再検証するため、なごやヘルスケアアートマネジメント講座受講及びワークショップに参加(同 2020 年 名古屋市立大学)
マルシェにてエコバック制作ワークショップとヴァイオリン演奏開催
2021 ホームページにてオンラインワークショップ企画・リニューアル
現在 京都日本画家協会会員 司法書士事務所で勤務する傍ら、絵画や挿絵等制作。
今回の展示もですが、私の作品制作では「空」はよく描きます。作品それぞれによって「空」の意味合いは違うのですが、ここでは特に空色について模索した作品の制作過程を紹介したいと思います。
これも過程・描き方は人それぞれ。私もこの作品の場合はこのようにしましたが、少しでも制作過程をお伝えすることで作品に親しみを感じて頂けたら幸いです。
まずスケッチ、ドローイングで構図やイメージを固めます。

そこから、本画に進みます。このサイトで紹介したように水張り、下地様々な工程を踏んでいきます。その最初の方が以下のような感じです。

空の下地と風景のモチーフを配置しながら全体の明度も調整していきます。

そのまま描き込んでいきます。

しかし、空が暗くなりすぎたため、再度明るくしていきました。

なかなか納得がいかず描き込んでいくうち、少しバランスが取れてきました。

大分完成が見えてきました。この作品の場合は空の色味の調整、手前の電線、それぞれを描いては消して、描き起こしてを続けていきました。
全体のバランスを取りながら制作するスタンスで描きましたが、先ずは空の色味をある程度決めるところまでに時間をかけました。モチーフになっているのは本当に身近な毎日見る風景です。ふと自宅に帰る帰り道に見る空。たまにドキッとさせられる空色のときがあり、それを描きたいと思っていました。
タイトルは「明日の空を想う時間」
着想を得た枕草子の一文は
【261段(部分) うれしきもの】
まだ見ぬ物語の一を見て、いみじうゆかしとのみ思ふが、残り見いでたる。さて、心劣りするやうもありかし。人の破り捨てたる(やりすてたる)文を継ぎて見るに、同じ続きをあまたくだり見続けたる。
いかならむと思ふ夢を見て、恐ろしと胸つぶるるに、ことにもあらず合せなしたる、いとうれし。
(現代語訳)
まだ読んだことのない物語の一巻を読んで、とても続きを読みたいとばかり思っていたが、その残りを読むことができた。さて、思っていたよりも内容が劣っていることもあるのだが。人の破り捨てた手紙を貼り継ぎして見る時に、ぴったり合わさった文の続きを何行も続けて読むことができた。
どうなのだろうかと思う夢を見て、恐ろしくて不安に胸が潰れている時、何でもない夢なのだと解釈してくれたのは、とても嬉しい。
何気ないことに喜びを見つけたり、日々の中で思いがけず出会う景色。
そこを巧みに表現した清少納言の言葉に私も日々を改めて思い起こされ、あぁこの空を表現できないだろうか。そんな風に考え制作しました。
本日より来週から始まります「枕草子にみる悠久の轍 安冨洋貴 山名しおり二人展」の先行展示をして頂いています。
大丸京都店6階アートサロンESPACE KYOTOのすぐ横にありますショーケースにて各1点ずつ展示されています。
お近くにお越しの際にご覧頂けましたら幸いです。
またART百花繚乱 大丸・松坂屋アートブログ(大丸京都店アートインフォメーション)でも紹介して頂いております。以下リンク先からご覧いただけます。
ART百花繚乱 大丸・松坂屋アートブログ(大丸京都店アートインフォメーション)


少し私の作品の説明をさせて頂きます。今回の展示では作品に「枕草子」の一文を添えて展示するスタイルを予定しています。
それぞれが自分の作品から、また枕草子の一文からイメージを重ね合わせる形での展示スタイルを試みます。
この先行展示展示作品タイトルは「うつろい」です。
対応している枕草子の一文としては
【49段 猫は】
猫は、上の限り黒くて、腹いと白き。
(現代語訳)猫は、背中の全体が黒くて、お腹が白いのが良い
から着想を得ています。清少納言は猫は背中全体が黒くてお腹は白いのが良いわ!と言っていますね。それに対して私は成程、彼女は今でいうなら白黒のはちわれ猫ちゃんでしょうか?そういう感じが好きだったのかなぁ・・・と思い巡らしました。それも可愛いけれど私はお腹も黒い、黒猫が好きだなと思い、黒猫にしています。
というか・・・生後1か月くらいに保護した猫と3年前から暮らしており、彼がモデルなのです。私がリアルに感じている身近な猫。清少納言が語ってくれている猫。言葉と作品両方から様々に解釈してくださるような作品展に出来ればと思っております。猫好きの方であれば、それぞれお好きなイメージがあるのではないのでしょうか?(ちなみに以前飼っていた猫は7年ほど前に天寿を全うして亡くなりましたが茶トラでした。彼も可愛かったです。)
そしてバックに描いている「ほおづき」についても
【219段大きにてよきもの】
家。餌袋(えぶくろ)。法師。くだもの。牛。松の木。硯の墨。男の目の細きは、女びたり。また、金椀(かなまり)のやうならむも恐ろし。火桶。酸漿(ほおづき)。山吹の花。桜の花びら。
とあり、清少納言が「ほおづき」は大きい方が良いと語ってくれている文章を思い出し、確かに大きい方が良いなぁと思いました。
夏の前頃ほおづきの葉をスケッチし夏の終わりに大きなほおづきを見つけ、それを黒猫の背景に沿えました。
10月13日から始まります展覧会につきまして、来週から先行して私の作品が一点展示されます。
2021年10月13日(水)~19日(火) 10時~20時 (最終日は17時閉場)
京都大丸 6階 アートサロンESPACE KYOTO (京都市下京区立売西町79)
電話番号 075-211-8111京都大丸店
以下の作品を展示予定です。
額装は黒猫に合わせた黒でまとめております。
お近くにお立ち寄りの際にご高覧頂けますと幸いです。

10月13日から始まります展覧会の概要をお伝えします。
清少納言による随筆集「枕草子」。 平安時代に宮中で書かれた古典でありながら
、そこには、現在とさほど変わらぬ感覚で日々を過ごし、その中のふとした瞬間に
特別なものを感じていた様が伺えました。
今展では、出品作品とともに、感覚や世界観に共感を覚える枕草子の一節を添え、
悠久の昔から変わらぬ何気ない日常や身近なものへの瑞々しい視線を、日本画(山名)と鉛筆画(安冨)、20数点により展観いたします。
2021年10月13日(水)~19日(火) 10時~20時 (最終日は17時閉場)
京都大丸 6階 アートサロンESPACE KYOTO (京都市下京区立売西町79)
電話番号 075-211-8111
以下は作家在廊予定です。
13日(水)10~15時(山名)
14日(木)17~20時(安冨)
15日(金)10~12時 ・ 16~20時(安冨)
16日(土)10~16時(安冨・山名)※山名12時~13時前後のみ不在
17日(日)10~16時(山名)
※ 途中、食事休憩等により席を外している場合がございます
こういったご時世ですので、急な変更もあるかもしれませんが、その際は本サイトにお知らせ、もしくはアートサロンESPACE KYOTOさんへお伝えしておくように致します。
また、改めてご一緒させていただきます安冨さんの紹介をさせていただきます。
安冨さんは夜の心象風景を鉛筆で描いておられます。
以下はDMに掲載されている作品です。

大変繊細なタッチで描かれており、安冨さんの対象に向ける視線・ずっとテーマとされている世界観とともに文章もとても素敵で私の尊敬している作家さんです。
以下安冨さんのブログのリンクを貼らせて頂いておりますので
是非安冨さんの世界観をご覧ください。
展覧会に出品する作品のうち制作工程の一部を紹介します。
「制作工程の紹介1」で最初の部分を紹介していました赤い風景の方の作品です。
作家によって制作工程は様々ですし、私自身も本サイトで紹介しておりましたように作品の形状や素材・モチーフによって変えています。
この作品については小下絵(アイデアスケッチ・構想を作成した小さい作品)を数点作成し、またそこから似た風景をスケッチし、ということを繰り返しながら作成しました。
ざっとですが、時系列にご紹介します。

下絵に基づき水平線の位置を少しずつ決めていきます

少しずつ色味を加えていきます 遠景も同時に描きます

色が濁らないよう白い部分も残しながら描いていきます


描き込む部分と全体の色味を見ながら進めて行きます
手前に青味を足してみました


初めの下絵に基づきつつも道の幅も納得がいくまで詰めていきます
ほぼ完成まで近づきました。この作品は20号変形サイズですが、この作品からDM掲載作品は連作作品として描きました

両方の作品を比較しながら、会場でご覧頂ければ幸いです。
久々の投稿です。7月.8月と制作スケッチ等に取り組んでいました。またその過程等も随時制作工程でアップ出来ればと思います。
DMが出来上がりましたので、ひとまずお知らせさせて頂きます。

枕草子にみる悠久の轍
安冨洋貴 山名しおり二人展
会期 2021年10月13日(水)~19日(火)
10時から20時まで 最終日は17時閉場
会場 大丸京都店
アートサロンESPACE KYOTO
会期まで1カ月弱ありますので、引き続き出品作品についてもウェブサイトでお知らせしていけたらと思っております。
6月に作品工程を紹介しておりました作品も本展で展示します。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


6月、梅雨の時期、今年は特に不安定な気候が続いています。緊急事態宣言は沖縄県を除き解除される方針が発表されましたが、まだまだ気軽に展示を見たり、また近くにそういった機会が無い方も多くおられることと思います。
本年私のwebsiteをリニューアルさせて頂いたことの一つとして「日本画について知りたいと思っておられる方へ向け制作工程の紹介をサイト内で充実させたい」という目的があります。
そこで今回は制作の工程の一部を紹介したいと思います。
よく展覧会で作品を観て頂いた際に「どうやって描き進められるのですか?」「どれくらいの時間がかかるのですか?」とお尋ね頂くことが多々あります。なかなか一言でお応えしにくく、幾つかの作品を並行して描いているので1点あたりの時間軸でお答えするのは難しいです。
それも作家により様々であると思いますので、あくまでも「私自身の場合」という形で参考までにご紹介できればと思いました。
例えば時間については、オンラインワークショップで提示させて頂いたものだと数時間で完成まで持っていけるように作成しております。
勿論日本画の素材の特徴上ある程度手順はありますが、どこから始めるか、どこまでやってみるかによっても違うと考えています。その視点からですと「必ずこの工程があり、これだけ時間がかかる」とは言い難いかと思っています。
本サイト上では初めて素材を触れてみようと思っておられたり、展覧会等で作品を鑑賞したりして興味を持って頂いている方にも身近に感じて頂くことを念頭に置いています。日本画の絵具にしても「とりあえず触れてみる」「こういう手順もあるのか」と知って頂くことも大切ではないだろうか、と考えております。
私自身の場合は幾つか習作を作成したり、イメージから近い現場を探したり、またスケッチをしたり、何度も現場を訪れたりするところから始めます。逆に実際の風景のスケッチからイメージを深める場合もあります。
それに加えそのままを使うことはありませんが、客観的になるために、時には画像処理ソフトで描いている作品のイメージを模索したりすることもあります。描く素材やモチーフ(過去の制作工程で紹介している扇子など)によっても工程は変えています。意図してのことですが、自然と変わってしまうものでもあるのかもしれません。
しかしながら共通して言えることとしては、出来るだけ作品が形になっていく最初の段階のイメージや計画作りを大切にするよう心掛けています。
言葉だけでは伝わりにくいかと思いますので、参考までに制作過程、2つの作品の最初の一部分を紹介します。


平たく言えば、最初のイメージや意図したことは最後まで持ち続けないとゴールが見えなくなってしまうからです。
私自身が昔からよく展覧会などで完成された作品を観るよりも(完成作品は勿論観た上ですが)ジャンルはどんなものであってもアイデアスケッチや下絵などを観ているとその作家の思考の過程を垣間見ることができて、それがとても好きでした。
実際の制作の中では勿論、矛盾すること、試行錯誤もあります。(そんなところが私個人としては制作過程と日々の日常は似ているとも思っています。)
本サイトに於いて私自身の作品ではありますがリアルタイムに様々な角度から制作工程を紹介させて頂くことで、少しでも作品作りを身近に感じて頂けたり、完成作品へ対してもまた別の感覚で鑑賞して頂けるきっかけ作りになればと思っております。
今後も様々に工夫していこうと思っておりますので、少しでも何かを感じて頂けたら幸いです。
今年は例年より早い梅雨入りとなりました。
さて、お仕事につきましてのお知らせです。
様々な方々のご助力を頂きつつお仕事させて頂いておりますが、私自身が家族のサポートに入る必要性が生じていること、その中で今現在頂いているお仕事に集中するためにも、新規のお仕事につきましてはお休みさせて頂くことに致しました。
websiteをリニューアルしてから、様々な方から嬉しいお言葉を頂き、またお伝えしていきたいこともございますが、一旦お休みを頂きまして今後の作品発表等の形にして繋げていきたいと考えておりますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。


