2021年1月23日

胡粉について

胡粉(ごふん)は白色顔料のひとつで、貝殻から作られる、炭酸カルシウムを主成分とする顔料を指します。

日本画以外にも日本人形などの制作でも用いられる絵具です。

地塗りとしても使用される絵具です(仕上がりの発色を上げるため)

最終的な仕上げにも勿論使われます。文章では伝わりにくいとは思いますが、私は「独特の白色」絵具で、なかなか他の水彩絵の具の中にはない風合いを得られる絵具だと感じています。当然のことながら作家さんにより使い方も様々です。

WORKSHOPページの課題「団扇」で少しでもその独特な風合いを体験して頂きたく教材として準備しております。

こちらでは簡単にではありますが、溶き方をご紹介します。(工程についての文章表現は出来るだけ簡単な言葉を使うように心がけたいと思いますので、逆に専門の視点から見ると説明不足感もあるやもしれませんが、ご了承ください。本サイトWORKSHOPと同様にまずは画材などに触れて頂く感覚を大切にしたく思っております。)

さて、胡粉(ごふん)は写真のような状態ですので、まず乳鉢で擦りつぶします。

最初の胡粉(ごふん)の状態
乳鉢ですり潰します

細かく出来たら絵皿に戻します。以下のような感じです

細かく擦りつぶした胡粉

次に膠を加え、団子にしていきます。WORKSHOP、Lesson3では、どこまでやるか?もありますが、取り合えず細かく擦り潰した状態の胡粉をお送りする予定です。

膠を少しずつ混ぜます
膠を加え、団子になるまでまとめます

簡単に説明しますと、白玉団子を作る要領です。

団子にしたら絵皿にたたきつけ(ハンバーグの空気抜き作業のような感じ)、膠と胡粉がしっかり馴染むようにします。

しっかり団子になったら、絵皿に水を入れて指で押しつぶすようにしながら、丁寧に溶かしていきます。

きれいに溶かします

きれいに溶かしきったら、地塗りなどの場合は刷毛で塗っていきます。実際に塗る際の濃度は牛乳よりも薄いくらいまで水、時には膠液で調整していきます。(これも一般的に地塗りなどの場合です。表現として使う時は様々です)

地塗りの場合は刷毛で塗ります。
丁寧に塗っていきます。

大まかではありますが、以上が胡粉を溶く工程のご紹介です。

白色なので画像では分かりにくいかもしれませんが乾くと何とも言えない独特の白色になります。また作品紹介なども含め本サイトでご紹介出来ればと思います。

何度か「日本画制作の工程は料理みたい」と表現していますが、胡粉を溶く工程も正にそんな感じです。制作工程などをご紹介することで独特の絵具に触れてみて頂くきっかけになれば幸いです。